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重症急性呼吸器症候群(SARS)

■Severe Acute Respiratory Syndrome(SARS) サーズ      

2月中旬以後ハノイ・香港において病院内で集団発した原因不明の重症呼吸器疾患が重症急性呼吸器症候群(SARS)と命名されました。

■経緯

2002年11月16日 中国広東省で非定型性肺炎多発 患者305名中5名死亡
2003年2月19日  香港で福建省戻った親子からトリ型インフルエンザ(H5N1)が分離された
2003年3月 5日  ベトナムハノイで非定型肺炎の発生
2003年3月12日  香港で非定型肺炎の多発 上海・香港・ハノイと旅行した男性がハノイで肺炎
                         を発病  男性は香港で死亡 医療関係者から43名発病
2003年3月14日  シンガポールで3名発病
2003年3月15日  カナダ・ドイツで患者発生 世界保健機構(WHO)によるGlobal Alertが
                         なされた
2003年4月2日   世界保健機構(WHO)が広東省と香港に渡航延期勧告
2003年4月3日   厚生労働省は新感染症として扱うことを決定した
2003年4月16日  WHO専門家チームが,原因を新種のコロナウイルスと断定
2003年4月23日  WHOが北京,カナダ・トロントなどに渡航延期勧告
2003年4月30日  トロントへの渡航延期勧告解除
2003年5月17日  関西を旅行した台湾人医師を新型肺炎患者と台湾当局が断定
2003年5月22日  世界の感染者数が8000人を突破
2003年5月23日  WHO,広東省と香港への渡航延期勧告を解除
            香港大がハクビシンから感染の疑いと発表
2003年6月15日  世界の死者計800人に
2003年6月17日    WHO,台湾への渡航延期勧告を解除
2003年6月18日  WHOが事実上の「制圧宣言」
2003年6月20日  厚生労働省は重症急性呼吸器症候群(SARS)を感染症法に基づく
           「指定感染症」とすることを了承した
            指定感染症;感染症法であらかじめ対象とされていない感染症で,
            さまざまな対策を講じなければ国民に重大な影響が及ぶ恐れがあると
            判断された場合に,国が政令で指定する.指定により重い感染症と同様,
            入院や消毒などの措置を効果的に行うことができる.
            指定の期間は1年以内.延長も可能.

■特徴  

  1. 25歳から70歳までの健常成人に多い 15歳未満に少ない

  2. 潜伏期 2-7日(長くて10日以上)

  3. 38℃以上の高熱 悪寒 戦慄 頭痛 全身倦怠などのインフルエンザ様症状

  4. 発病後 3-7日で乾性咳嗽(痰を伴わない咳) 息切れ・呼吸困難 筋肉のこわばり
    食欲不振 意識混濁 発疹 下痢など

  5. 多くの場合胸部レントゲン写真で両肺野にまたがる巣状浸潤影から両側斑状陰影へ

  6. 10-20%で重症化 全体の致死率は4%前後

  7. 重篤にはなるが約90%は6-7日頃には回復する

  8. 末梢血中のリンパ球の低下 全白血球はほぼ正常か減少
    血小板減少

  9. 接触感染 飛沫感染 空気感染(?) 環境からの感染
    個人差・病期によって違うがインフルエンザより感染力は弱い

    感染した人と濃厚な接触をしなければ、人から人に伝播しないと考えられる 
    どの位の量の病原体によって感染が引き起こされるのかは分かっていない

■病原菌


コロナウイルス科の新ウイルスが原因と断定された

■対策

アルコール消毒 マスク などが有効と考えられている

■治療 4月3日に感染症予防法による、原因不明で危険性が極めて高い伝染病である
            「新感染症」と指定された

  1. ドアが閉鎖された陰圧の病床などに入院させ、呼吸器、粘膜からの感染を防ぐ厳密な感染防御対策(バリアナーシング)を施す

    SARSが疑われるが診断のついていない患者も、他の疾病の患者と同室にすることは避け、別の独立した病室を使用する
  2. 病院スタッフ、面会者は患者と接触する場合には、有効なフィルターの付いたマスク、医療用のゴーグル、ガウン、顔面カバーの着用が必要
    (注 医療機関での実際の対応の際には、3月18日付け結核感染症課長通知(健感発第0318002号)にある患者の医療管理に関するWHO文書を参照)
  3. 様々な薬剤が試みられたが、現時点で予防、治療のために推奨される薬剤はない
    抗生物質は無効のようである
    適切な防護体制の整った医療機関での保存的治療が中心になる

 

 

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