NEWS
院長コラム更新!『マイコプラズマ肺炎』について
2024.12.02
半田クリニック
院長コラム更新しました。今回は『マイコプラズマ肺炎』についてです。
寒さが急に厳しくなり、感染症が流行する時期になりました。当院でも、最近「マイコプラズマ肺炎」と診断される方が増えつつあります。以前は主に子どもがかかる病気として知られていましたが、近年では大人の患者さんも増えています。マイコプラズマに感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期)は2~3週間と風邪やインフルエンザの潜伏期間(数日程度)と比べて、かなり長いのが特徴です。症状は「微熱」「のどの痛み」「全身のだるさ」「頭痛」などで風邪と区別がつきにくいため初期段階では見過ごされがちです。典型的な肺炎とは違い38℃以上の高熱になることはあまりなく、体のしんどさもそれほどではなく、痰も目立ちません。咳は発熱後3~5日から始まり、「コンコン」と乾いた咳が特徴で場合によりこれが長引くことがあります。治療には抗菌薬を用いますが、耐性菌もあるため使い分ける必要があります。風邪と軽視せずに早めに医療機関を受診してください。