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院長コラム更新!『心不全について その2』
2025.03.04
半田クリニック
院長コラム更新しました。今回は『心不全について』です。
『心不全について』は3回に分けて更新します。今回は2回目です。
前回は体調不良と思っていたら実は「心不全」だった事例を紹介しました。今回は心不全の検査について説明します。心不全とは、心臓が血液を全身へ適切に送り出す能力が低下した状態を指しますが、心不全の診断においては「BNP(アミノ酸がつながってできた分子)」という採血の検査項目が有用です。心不全が進行すると、心臓がより強く収縮して心臓の壁に負担がかかり、心臓が過剰に働いている場合に血液中にBNPが分泌されます。このBNPの濃度が高い場合、心不全の存在を示唆することがあるため、BNP検査は心不全の早期発見や診断に役立つツールとして広く使用されており、「呼吸困難」「胸の圧迫感」「皮膚の浮腫(むくみ)」等の症状がある場合に特に有用です。この検査は保険適応で当院でも実施しており、通常の診療時間内であれば予約等も必要ありません。体調がすぐれない場合には、実は大きな病気のこともあり得るのでクリニックを受診し相談してください。